Colorist 芦田しげる インタビュー

Colorist 芦田しげる

本屋でたまたま手に取った雑誌からCorthay(コルテ)を知り、ここで働きたいと思いそのままお店に直行しました。

カラーレーションの実演をしていただきました。写真は色付け前の靴 カラーレーションの実演をしていただきました。写真は色付け前の靴

Double Sole(以下DS):まずカラーリストになられたきっかけを教えて下さい。



Colorist 芦田しげるさん(以下芦田):コルテに入った時ですね。当時まだ職に就いていなく、立ち寄った本屋で「最高級靴読本」という本をパラパラ読んでいて、ベルルティとコルテに目が留まりました。紳士靴にもこんな華やかな靴があったんだと興味を持ちました。ここで勤めるにはどうすればいいんだろうと考えながら、そのままコルテのお店に直行していましたね。


DS:コルテにはすぐに入社することができたのですか?


芦田:採用までに試験がありました。コルテでは、販売員が色付けすることをその時に初めて知りました。販売員の経験がなかったので、接客に必要な知識と、色付けの技術をどう習得するのかを問われました。一週間時間を与えてもらって、紳士靴とは何か? ファッションとは何か?を0から自分の中でカタチづくって試験に臨み合格しました。コルテに入社するには、ちゃんとした知識と技術とセンスを持ち合わせていないといけません。



色付けは10日間あればできると思います。大事なことは仕上がりを大まかに頭の中にイメージできること

色付けの作業開始  色付けの作業開始 

DS:コルテでの仕事にはどんな魅力がありましたか?

 

芦田:お客様と会話を楽しみながら、フィッティングや色付けの希望をお聞きしていきます。色付けした靴を納めた時にお客さんが喜んでくれる顔を見るのがモチベーションでした。


DS:カラーリストとしての修業期間はどれぐらいでしたか?


芦田:色付けは10日間あればできると思います。大事なことは仕上がりを大まかに頭の中にイメージできること。そしてどのように履く靴なのかを決めて10足やれば身に付きます。実はそこからがスタート。頭の中に描いたイメージ通りに後は陰影付けていくのが私のスタイルですがまだまだ修行中ですね。


DS:コルテでは何年間勤められたのですか?


芦田:コルテ2006年から2014年まで在籍し、8年間務めました。あっという間の楽しい時間でしたよ。



靴の色を染め替えることは「高価な靴だから」というのに捉われずに、もっと身近なものにしたいという思いがありました。

油絵用の筆で色付けをしていきます 油絵用の筆で色付けをしていきます

DS:8年間勤めたコルテを独立したきっかけは何でしたか?


芦田:やはりお客様の中には、コルテ以外の靴も持っている方が多くいらっしゃいました。当たり前ですがブランドに所属していると、そのブランド以外は扱えないということ。お客様の持っているすべての靴に対して要望に応えてたいと思うようになりました。また、靴の色を染め替えることは「高価な靴だから」というのに捉われずに、もっと身近なものにしたいという思いがありました。


DS:芦田さんの今後のビジョンを教えてください。


芦田:これからも、靴の染色をメインにしていきいます。靴修理は生活していて必要になるものですが、色付けは別になくても困らないものです。カラーリストは新たな価値観を創りだすことなので、難しいと思いますが世の中に広まっていければと思います。ですからこれからもコツコツ活動して行きます。



靴は飾るものでなく履くもの。 履かなくなっている靴をもう一度履きたい靴にするのはいかがですか?

向かって左が色付けされた靴 この後に時間を掛けて磨いていきます 向かって左が色付けされた靴 この後に時間を掛けて磨いていきます

DS:芦田さんの好きな靴を教えてください。



芦田:ドレスシューズです。今日履いているスエードのチャッカブーツは履きやすくて好きです。ブランドはやはりコルテが一番好きです。



DS:ダブルソールの読者が靴の染め替えを依頼したい場合はどうしたらいいですか?


芦田:今は店舗もHPも持っていないので、メールで直接連絡していただくしかありません。メールでイメージ画像をやりとりしてということも不可能ではありませんが、それだけでは、どうしても伝わりきれない部分があります。革は状態によって色の入りやすさも変わってきます。乾燥していると、色が入りやすく、油分が多いと色が薄くなることもありますので、実際に対面でお話させていただくことをお願いしています。


DS:芦田さんに色付けをお願いした場合の料金を教えてください。


芦田:13000円~16000円程度になります。納期は2週間ぐらいで、色付けした後に、磨き上げてご納品させていだきます。磨きが不要ですとその分安くなります。


DS:色染替え後の磨きで道具についてこだわりがあれば教えてください。


芦田:前からクリームやワックスはサフィールを利用しています。モゥブレイのデリケートクリームも好きで使っています。化粧品にも使われる保湿成分が含まれていると聞いてからは革の状態を整えるのに必ず使っています。コバインクはコロンブスさんですね。色の定着感が気持ちがいいです。


DS:個人で染め替えをする方にアドバイスをお願いします。


芦田:染料をできる限り少なくして始めてください。色濃くしてしまった後の色抜きは、リスクも高いので徐々に色をいれていく。色を入れていきながら、自分の好きな色を見つけていくようにしてください。そして履いて、お手入れをしていくうちに自然と落ちていく色合いも楽しみながら。



DS:染め替えした後の靴の手入れについて気をつけなければいけないことがあれば教えて下さい。


芦田:特にということはありません。長い時間をかけて磨きあげているので、すぐに革が乾燥するということはありません。光沢がなくなったら、布で磨いてください。布はストッキングがおすすめです。ストッキングで擦っても最初の光沢が戻らない場合には靴が乾燥しているサインなので少し乳化性クリームを入れてください。


DS:最後にダブルソールの読者にメッセージがあればお願いします。


芦田:靴は飾るものでなく履くもの。 履かなくなっている靴をもう一度履きたい靴にするのはいかがですか? 自分で靴を磨くことの楽しさをわかってもらう糸口にもなるので、まずは是非一度預けてみてください!



色付けの後磨き上げられた靴(後日撮影) 色付けの後磨き上げられた靴(後日撮影)
トゥが宝石のように輝いています トゥが宝石のように輝いています
メモ

《メニュー》
靴の染め替え
価格:13000円~
※磨きが不要ですとその分安くなります。
納期:約2週間

Double Soleスタッフの感想

コルテに8年間勤められていた芦田さん
お客様と対面で色の好みや塗り方などをヒアリングし、お客様の思い描く色に仕上げてくれます。
普段のお手入れに関する知識も豊富にお持ちで、染め替え後のケアについても色々とアドバイスいただけます。
褪色してしまい履かなくなってしまった靴をお持ちの方や、定番モデルの靴を染め替えして自分だけの1足にしたい方など、靴のカラーに関する相談があれば、是非芦田さんにお問い合わせしてみてください!

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